私の息抜き
毎日
仕事のことを
休まず考える私が
何にも捉われず
ただ、心を無にできる
瞬間がある
それは
誰かの描いた
「一枚の絵」を見ること
有名な画家から
無名の絵師
写実画
抽象画
アニメ画
ジャンルも年代も
問わない
描いたその人の
魂が感じられる絵に
その人が創り出した
世界に吸い込まれる
まさに
この、吸い込まれる
一瞬を感じることが
最大の息抜きなのです
いつだか観た
アメトークで
ピースの又吉さんが
本の魅力を語っていた
「ずぅっと本を読み込むと
文字がぶわぁっと浮かんできて
その本の中に僕が吸い込まれるんです」
みたいな事
言ってて、その時は
「はぁ、どんな感覚なんだろ」
としか思えなかったんだけど
多分、こんな感じなんだろう
ただの白い紙だった
その場所に
丁寧に計算された
線と色が埋め尽くされ
一つの世界が出来上がる
その世界は
初めて見るのに
どこか懐かしく
絵の中にいる住人は
どんな感情を持って
生きているのだろうと
紙の上の命を、人生を
思い巡らす
そうすると
紙、あるいは
PCやスマホの画面と
自分の距離感が分からなって
最終的に
絵を見ているのではなく
その光景を自分の目で見ている
そんな感覚になる
仕事が忙しくて
夫がいて
海外旅行もひとり旅も
思うようには出来ないけど
私は「絵」のおかげで
いつでも、見知らぬ街・国
果ては異世界へと
一瞬にして
旅立つことができる
私は私に
こんな気持ちをくれた
誰かの美しい魂のような
一枚を描ききることは
難しい
きっと
一生、満足できる
絵を描くことはできない
だけど
誰かの作品に触れることで
こんな感情を持てるなら
私はきっと
とても幸せなのだろう
疲れてる時こそ
この世界に
「絵」があってくれて
本当に良かったと思う
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