理想の相手から外れた人を探してみる
フリーランスとして
働くことで私は異性に求めるものが
大きく変化しました。
会社員として働いていた頃は
一緒にいて楽しい、笑いあえる人
それだけが一番大事でした。
しかし独立以降は
自分と同じ目線で物事を考え
自分の夢ややりたいことに向かって
邁進し続ける人であることが
一番の条件になりました。
そうでないと相手に尊敬ができない。
尊敬ができないと、相手を愛せない。
付き合っても、心のどこかで
相手を見下してしまう自分がいる。
だからシンプルに
「尊敬できる人」を求めていました。
しかし
これがなかなか、見つからない。
尊敬できるかもと
相手と距離を詰めると
どっかでボロが出て冷めたり
正真正銘の素敵な人は
すでに誰かのパートナーになっている。
尊敬できて、同じようにフリーでいる異性。
条件が少ないようでいて、すごく絞っているんですよね。
見つからないはずです。
で、そんな私が最終的に
夫に選んだ男というのは
実は理想とする男性の
真反対にいるような人でした。
会話は面白くないし
自立心が高いわけではない
ぽっちゃりしてるし
ただ優しいだけが取り柄の人。
最初から恋はしていなかった。
だけど、彼は真っ直ぐに私を愛してくれた。
私が彼を好きではないことを
彼は分かっていながらも
私を一生懸命に好きでいてくれた。
その真っ直ぐな気持ちに
愛しさを感じて
「 そこまで言うなら,,, 」
という同情心に近い気持ちで
おつきあいが始まったのです。
でもやっぱり
彼は面白くない。
尊敬できない。
結婚してからも
ふと何かあるたびに
「もっと自分の意見を言って欲しい」
「自分らしさはないの?」
と、文句を言ってしまうのです。
そんな彼がある日
私にこんなことを伝えてくれました。
「僕は君のように、何かをしたいことがあるわけではない。確かに君のいう通りつまらない男だと思う。だけど、そのぶん、僕は君が自由にしたいことをできるように、パートナーとして支えたい。安心した暮らしを君に提供できるようになりたいんだよ。」
目からウロコだった。
単純にこんなことを言ってくれる人は
初めてで、本当に嬉しかった。
夫は尊敬できない相手だと
勝手に私の物差しではかっていたけれど
それは尊敬できないんじゃなくて
彼の素晴らしい部分に気づこうとしていなかった。
自分が良いと思う世界にいる人が
正しいと思っていたのかもしれない。
男ならこうであって欲しい。
そんな気持ちで相手を見ていた。
でも、人の魅力は目に見えるような
わかりやすいものだけが全てではない。
そして自分にとって理想とするものが
必ずしも、本当の内なる自分が
求めているものとは限らない。
私の場合は
自分と同じ目線で仕事や夢を語れる相手
が私の理想だったけれど
本当に求めていたのは
私の夢を誰よりも一番に応援してくれる相手
だった。
もし
あなたが、私のように
「男の人は絶対にこうでないと!」
という強いこだわりや理想があるなら
少し、そのこだわりから距離を置いて
「なぜ、そのこだわりが必要なのか」を
考えてみると良いかもしれない。
もしかすると、理想とは真反対の相手との縁があるかも。
もしかすると、それがあなたにとって本当に必要な人なのかも。
自分に必要な人を選択するのも大切。
だけど、時には固定観念から外れてみたり
全く合わないと思っていた相手の魅力を探すのも
決して悪いことではないはず。
だって、
どんな人の中にも必ず
尊敬できる部分があるんですから。
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