一年かけて手に入れた幸福。

2021年の11月3日の私と

2022年の11月3日の私は

感じている気持ちも、考えていることも

目の前に起きている出来事も何もかもが変わっている。

当たり前のことと思うだろうか、否。

昨年の今頃は必死に前を向いていた。

でも心の奥底では不安だったし、満たされないものを抱えていた。

心が傷ついていた。いつになったら報われるの？と。

あれから一年。

一年後もきっと変わらないのかもしれないと

あの日思っていたけれど。

一年をかけて私は大きく変わった。

今は心から幸せと思えて、心から私を形成するすべての出来事に

ありがとうという気持ちが溢れ出ている。

人は良くも悪くもちゃんと変われるんだよね。

今が辛いと思っていても大丈夫。

いつになったら？と思わなくても大丈夫。

然るべき時にしっかり前を向いて生きられる。

私はそのことを知った。

絶望を感じるから喜びが感じられる。

私の経験した辛さ、苦しさは後々の計り知れない大きな。

とても大きな、それはそれは大きな、幸せのためのものだったんだ。

それが分かれば、この先の人生で絶望したって大丈夫。

私が私を諦めなければ大丈夫。

むしろ、絶望よ。ありがとう。

あなたが居てくれたおかげで

私、こんなにも一日を生きる幸せを感じられる。

あぁ。ご飯美味しいね。

あぁ。お布団あったかいって、いいね。

あぁ。優しい友達に恵まれてるね。

あぁ。愛しい人たちがいるって幸せね。

あぁ、傷つけあったあの人たちの今が

どうか、どうか幸せでありますように。

もう一緒に時間をともにすることはないけれど

見えない場所であなたたちの幸せ、願っているよ。

今繋がっている人たち、ありがとう。

流れていく時間のなかで、あなたたち一人ひとりと

どこまでの道をともにできるかはわからないけれど。

一緒にいる今を、すごく大切にしたいと思っているよ。

キレイごとでもなんでもなく

そう思える穏やかな日々がなんとも愛しい。

歳を重ねるとこんなにも

当たり前に思えていたことの全てが

美しく尊いものだと感じられるからいいよね。