言葉は人を表す。
目は口ほどにものを言う。
言うは易し、行なうは難し。
無論、人は口から出まかせを言うもので
言葉ばかりを信用するのもいかがなものかと思う。
いっぽうで、「あっ」とついて出た言葉には
その人の潜在意識、その人の心が映し出されることもあり。
私が日頃から言い方、伝え方を注視するのも
その人を識りたいからであり、私の意図を識ってほしいから。
今日“は”良い日だった。
今日“も”良い日だった。
同じ今日という一日が良い日であることに変わりはないけれど、受け取り方は真反対だ。
しかもたった一言でその人が前向きな思考を持つのか後ろ向きな思考を持つのか、その人の最近の近況さえも受け取れる。本人が自分について多くを語らずともすぐに分かる。
どんなに取り繕っていても話す言葉の端々には、心の内側が漏れ出ている。
日がな一日ネガティブなことを考えていれば、見える世界もネガティブになり、話す内容、選ぶ言葉もネガティブになる。その逆も然りで。
それが良い・悪いと言う話ではない。
その人が何を話していても、その人“らしさ”は必ず言葉に表れる。
私が言葉を扱うのが好きなのは
これこのように話す相手の心の内側、深淵に触れることができるから。
相手を識りたいなら、その人が話す内容そのものよりも
その人が選ぶ言葉をよく観察するとよいのではないだろうか。
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