ハイブランドとの付き合い方


どうも、sumiです。

皆さんはハイブランド、お好きですか?


そうですね

こう聞くとたまに

「ハイブランドってどの程度からハイブランドっていうんですか?」

と聞き返されることがあります。


そう来たか。

確かに

バッグ1つ〇〇万円からが

ハイブランドだよー!


みたいな指標があれば

まぁ、わかりやすいですよね。


いわゆる誰もが知っている

LVMHとかCHANELとか

そういうところのことだよと

当たり障りなく言うのだけど


誰もが知っていなくても

素晴らしい価値のあるハイブランドもある。


例えば

SHIATZY CHEN(シャッツィチェン)

このブランドもまた

ハイブランドの、その1つです。


シャッツィは今、私が

憧れてやまないブランドなんです。


中国五大刺繍の1つである蘇繍を

主軸とした豊かなデザイン性が

世界的に評価されて


アジアで最も勢いを増している

といっても過言ではないのかな。

もちろん、この他のブランドも好きですよ。


以前インタビューさせてもらったことのある

ELZAWINKLER(エルザ・ウィンクラー)さんは

パタンナー出身の日本人デザイナーが手がける

ウィメンズブランド。


トレンチコートやイブニングドレスの

カッティングがとても美しい。

ここのコートは袖を通すだけで

いつも私を幸せにしてくれます。


さて、私はできれば

自分のクローゼットを

こういうブランドで

満たしたいと思っております。


が、一体いくらほど

落とせば良いのでしょうか。


シャッツィなんて

トップス1点につき数十万円ですから

まだまだ、しがないフリーランスが

到底手に届くような代物じゃありません。


でも、頑張って、頑張って、頑張って

数十万円する1着を買えたなら

私は多分、生涯でその日を忘れることは

きっとないでしょうね。


私ね

ファッションって本来

そう言うものだと思うのです。


もちろん手が届きやすい

服をたくさん手に入れて

好きな着こなしをたくさん楽しむ

そういうのがあっても良いと思います。


でもね、本当は

その服に袖を通すだけで

背筋が伸びるような思いをして


その服を着て家のドアを開けるだけで

なんだか、自分が他の誰よりも

いい女・いい男に思える


そういう服を

どれだけクローゼットの中に

入れておけるかが大切なのではないでしょうか。


だってね。

その服を着ていると

私、歩き方が変わるんですよ。

せっかく良い服を着ているのだから

良い姿勢で歩かなくては。

ちゃんとメイクもしっかりして。


丁寧に扱いたいから

汚さないように気をつける。


友達に「素敵な服!」と声をかけられたら

「そうでしょう?」と自慢げに喜び

その度に買ってよかったなという気持ちに包まれる。


美しい服は着ているだけで

自分の中にある幸せな気持ちを生み出す。


まさに服には人の心を変える力がある。

というのは、そういうことなのです。


ただ、申し訳ないですが

ファストファッションの服は

その力を持っていません。


あまりにも手軽すぎるので

服一着にありがたみを感じないのですよね。


人生のパートナーと言える服ではない。

それが悪いわけじゃないけど。


ハイブランドはそういう点では

ハイブランドたり得る力が備わっています。

それは人を美しくさせる力。


作り手の真心が感じられる服だから。

作り手が消費者に向けて

どんな想いを込めてくれたか


袖を通しただけでわかる。

袖を通すたびにデザイナーに

「ありがとう」とお礼を言いたくなる。

それがハイブランドの服なんだと思います。


今まで私には別に必要がない。

そう思って生きてきた方は

ぜひ少しだけで良いので


ハイブランドが存在する意味について

考えてみていただきたいです。


人が裕福であることを誇示するために

ハイブランドは存在するのではありません。


そのブランドが作る

製品の何に価値があるのか


そして、どんなブランドの服が

自分を勇気づけてくれるのか


人生のパートナーを探すように

「私は、この服じゃないと嫌なの」

そう言えるブランドをぜひ見つけてほしい。


スタイリストとして

服が好きな一人の人間として

オシャレを楽しむテクニック以外にも


ファッションの根幹を

しっかり伝えていければ良いなと

心から思います。


Sumi Yuko Official Site

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