「人に優しく」の意味

「 優しい人になりたい 」

いつもそれを口にする人がいる。

ーなんで？ー

「人に嫌われたくないから」

「裏切られたくないから」

「...自分にできること、これしかないから」

うん、素敵だね。

素敵だと思うし、とても優しいね。

でも

本当の意味で

人に優しい人になるには

今のままじゃ難しいな。

みんなどこか勘違いしてる。

自分のことより

他人を優先することを

優しい人って思いがちじゃない？

でもそれね

実は違うんだよね。

自己犠牲の気持ちで

人に優しくする人は

本当の意味で優しい人じゃない。

私はね

自己犠牲の優しさは

「優しい人」の仮面を被った

自分のことしか考えられない

自己中心的な人だともちょっと思うんだ。

人が離れたり

人に裏切られたり

人に嫌われたり

そういうことが怖いから

人に優しくするんでしょう？

ってことはさぁ。

嫌われないために

優しさを与えるっていう

「条件付きの優しさ」だって気づいてる？

私はそれ、作り物の優しさだと

思うんだよね。

だから

自己犠牲の優しさは

優しさじゃないから

もう優しい人になるって決めるのを

やめたほうが良いんじゃないかな。

代わりに

自分に優しくなりなよ。

嫌いな人がいて良いの。

自分が情けなくて良いの。

ダメなところいっぱいで良いの。

バカで良いの、打算的で良いの。

醜いって、なんか可愛いじゃない。

甘くて良いよ、逃げても良いよ。

人に優しくできない時があって良いの。

そうやって

自分に優しくなればなるほど

自分の心は満たされていくし

人に嫌われることも裏切られることも

自然と怖くなくなるんだよ。

そうすればね。

本当の意味で

人に何かを求めることなく

ありのままで人に優しくなれるの。

優しい人になりたくて

優しい人であろうとする前に

自分に優しい人になれば

ちゃんと人に優しい人にもなれるから。

安心して自分を大切にしてね。

自分に優しくなれない人が

人に優しくなれないっていうのは

そういうこと。

「人に優しく」の正しい意味は

手放しで人を愛する覚悟を持つこと。

その覚悟を持つには

自分に対する信頼がしっかりないと

できないの。