大人の恋は落ちるのではない、落ちにいくもの
かつて職場の友人は
当時、まだ彼氏だった旦那と
毎日仕事の終わりに電話をしていた。
聞けば
「今から出勤する」
「今、仕事終わった」
「これからご飯作る」
と業務連絡かのごとく
報告を365日欠かさずしていた。
これを聞いて束縛嫌いな私は
思わずゾッとした。
よくそんな毎日連絡することあるな。
それが義務になったら疲れるだろう。
でも、2人がそれをストレスに思っていない
そのことが逆にすごいな。
私はこの2人の
何がそこまでさせるのか
恋に落ちると人はそうなるのか
その時は全然わからなかった。
あれから何年も経って
私も私で色々それなりに
それなりの恋をして学んだ。
あの2人は
運命的に出会って
恋に落ちたのではなく
どちらかが
あるいはどちらともが
恋に落ちようと思って
落ちにいったんだろうなと。
恋愛の温度は
相手がどれくらい自分に
興味を持ってくれるか次第で
熱くもなるし、冷えもする。
好きだなという気持ちが
始まりは、ほんの少しでも
好きを返し合ううちに
この人しかいないんだなと
思い始めて
ある日、ある瞬間から
この人だけを愛そうと
心のどこかでスイッチを入れるのかも
職場の友人カップルの
恋愛スイッチが入った結果
毎日連絡を欠かさないという
行動にあらわれていたのだろう。
恋は勝手に落ちるのではなく
よし、この恋にかけて落ちてみよう!
と、なんとなく気合いを入れるものだ。
ただ、大人になると
色々な経験が邪魔をして
簡単に恋に落ちにいけない。
だって、時間がないもの。
この人だって信じて
恋に落ちにいったのに
ちょっとしたすれ違いで
ダメになって。
あぁ時間を無駄にした。
なんて思いたくないから。
だから恋に落ちる前に
落ちていい相手なのかを
すごくよく吟味するのだろう。
そうすると相手の良い部分ではなく
ダメな部分ばかりに目がいって
なんだか値踏みしている気分になる。
こうなると
誰を見てもときめかないし
誰を選んでもなんだかケチがつく。
でも恋に落ちる相手との出会いって
実はひそかにゴロゴロと
その辺の石ころ並みに
転がっていて。
自分の心が本当に
恋に落ちにいきたいと思って
その覚悟を持っていたら
然るべきタイミングで
その辺の石ころが
ダイヤモンドみたいに
きらめき始めるのだろう。
まだそういう出会いがない
と思っている人は
もしかしたら
今は恋に落ちたいと
全く思っていないのかもしれない。
社会通説で言われるような
「女の時間」を気にするほどに。
心とは違う行動をしている時ほどに。
恋に落ちるのはきっとすごく難しいのかも。
大人の恋は
勝手に落ちるものではないから
恋に落ちにいくしかない。
自分が
恋に落ちにいけるような人に
出会うには、自分の本当の気持ちに
素直になって生きていく必要があるのだろう。
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