諦めきれない感情には、学ぶべき何かがある。
人生のあらゆる関係性において
もっとも重要かつ、学びを得られるのは
仕事ではなく、恋愛だと思う。
仕事はある種、割り切りができるものだ。
もちろん、仕事でも場合によって割り切りができない状況にもなるが
恋愛のそれとはまた違うものではないだろうか。
恋愛は、とにかく心のコントロールができない。
好きになろうと思ってなるものでもない。
好きをやめようと思ってやめられるものでもない。
それどころか世でいう「正しさ」なんて
恋愛を前にすれば何も意味をなさない。
だからこそ重要な学びが得られるのだろうか。
例えば
なぜ、彼(彼女)がいいの?
もっと他にいい人が現れるよ!
まわりにそう励まされても
当の本人がその正しい答えに納得しない。
そんな時もある。
ただ、本人も頭では理解はしているのだ。
自分だって他の誰かを選んだほうが幸せになれるって
頭の中では嫌というほど分かっている。
それでも、諦めきれない。
何も持っていなくても彼(彼女)がいい。
それってキレイな感情なのか。
はたまた依存や執着なのか。
私は長い間この感情が理解できなかった。
が、ふと気づいた。
諦めきれない理由は
無償の愛でも、依存や執着でもない。
その恋愛を通して“まだ”学ぶべき何かがあるからだ。
学ぶべき何かは、人によってさまざまだろうが
共通して言えるのは、痛手を負ってやっと気づく
とても大切な学びであるということ。
それがどういうものかクリアにできていない。
それをクリアできるよう自分を成長させられていない。
そういう時、私たちは
「なぜか諦められない」という思いを
抱くのではないだろうか。
.....こう感じたのは他でもない私自身が
思い通りにいかない、憤りを感じるような
そんな恋愛をしてきたからだ。
例えば、これまでの恋愛で
「他にもいい男はいっぱいいるし!」と、
切り捨ててこれた人たちがいる中で
なぜだか、切り捨てられない人がいた。
だけど、その彼が他の男と比べて
色んなことにものすごく抜きん出ているか
というと、そういうわけではない。
むしろ足りない部分は
きっとたくさんあるだろう。
そんな彼を
「あっそ、じゃあいいわ」と
なかなか思えなかったのは
依存でも執着でも、綺麗事でもなく
彼を通して私が知るべきことがあったから。
私は私がこれまで恋愛において
知らず知らずに犯していた間違いを
彼と出会って知ることができた。
例えば、優しさを持って接したことが
相手の視点からみると非常に傲慢でエゴイズムに
溢れた人物のように見えた...とかね。
そんなつもりはないのに!
と驚くような出来事ばかりに気づく。
そして今まで知らないでそれをしていた。
だって自分が常に正しいと思っていたから。
世界がガラリと変わるように
他人から見た自分と自分が思う自分が
大きく乖離していたのだ。
この乖離は
友達や知人が教えてくれるような
そんなものでもないし
家族は
こういう私を知る由もない。
教えてくれるのは
自分のパートナーだけなのだ。
しかもショック療法という形で伝えてくれる。
ただ、都合がいい女に甘んじる
ただ、もう終わりと関係性を切り捨てる
それでは自分が成長できない。
だから無意識に“まだ”終われないと
そういう感情を人は持つのかなと。
なのでね
好きを諦められない時
頭では理解しても心が動く時
それは自分にとってどういう学びがあるのか
じっくりじっくりよく考える必要があるんじゃないかな。
その謎が解明して、自分の中でクリアしたら
自然とまた新しい道が開けるようになってるから。
誰かに何か言われたって
諦める必要はないし、とことん自分と向き合ってみると
良いのではないだろうか
それは辛く、苦しい時間かもしれないけど
乗り越えた先に、もっと素敵な自分になっていると
そう思えるようになる日は絶対にくるよ。
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