陰と陽


好きな言葉の一つに「陰と陽」という言葉がある。


陰と陽、それは例えば

「月と太陽」「男性と女性」「怒りと寛容」など。

相反する意味を持つもの同士の組み合わせを指す。


これがなんだという話だが

実は私たち人間の精神性にもこの

陰と陽が内在されている。


怒りという能動的なエネルギーを持つこともあれば

寛容という受動的なエネルギーが発動することもある


男性的な行動力が生まれる日もあれば

女性的な繊細さが生まれる日もある。


私は自分の中にある、この陰と陽の要素を

バランスよく整えるという練習をしている。


わかりやすい例でいうなら

ネガティブな思考にもポジティブな思考にも

偏りすぎないニュートラルな思考を維持することを

今は実践中だ。


ネガティブになりすぎたら良くないのはもちろん

ポジティブに振り切りすぎても自分を見失うので

良くない。


この他、感情的に話しすぎないように気をつけ

逆に理論的に堅い思考になりすぎないようにも

気をつけている。


強さを見せる日があってもいいが

同時に人に寄り添う優しさも忘れてはいけない。


厳しいことを言ったぶん

その人の背中を押す言葉も伝えたい。


相対する2つの要素のどちらかだけを

良しとするような考え方ではなく

どちらの要素も認め合っていくと

自然と心がすっと、楽になるのだ。


もちろん、毎日そんなことを考えているわけではないので

うまくいかない日もあるが、そういう自分も俯瞰して観察し、認める。


陰と陽はオセロのように裏と表になっていて

適材適所で裏になったり、表になったり。

もとは1つなのだから、切り離して考えられるものではないのだろう。


ある日、誰かに理不尽に怒られたりして

その人と接する機会がその時しかなかったとして

「あの人はなんて理不尽な人なんだろう」と思うだけで

終わってしまうより


「今日のあの人はきっと陽のエネルギーが強かったんだな」

と相手の中に内在する陰と陽を考えれば、その人を嫌いになることはない。


自分が目の前で見ている世界は

その瞬間、瞬間が全てだけれど

でも、真実はその瞬間だけでははかれない。


自信に満ち溢れ、高慢に見える人が

実は人一倍傷つくことに恐れているとか。

表層的に見えるものだけで判断はできない。


あらゆる出来事、人物、対象の

本質を見抜く目を手にするには

この陰と陽のバランスを整えることが何よりも

重要なのかもしれない。













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