ありあまる富
あっという間に師走を駆け巡る。
本当にあっという間だった。
およそ1年前の今頃は
まさか2020年という1年が私にとって
こんなに慟哭するものだと思わなかったし
こんなに疲弊するものだとは思わなかった。
それほどまでに去年とは違った景色を
目の当たりにして、何度心が揺らいだであろう。
「人生に起こる全てのことに無意味なものはない」
これを理解していたはずなのに
いざショックな出来事が起こると
この言葉がゆらゆらと崩れて見えなくなった。
でも、全部なくしたと絶望した先に
待っていた答えはこれだったと
ようやく1年が終わろうとしている今、理解できた。
誰に何を言われても
目の前にどんなことが起こっても
私の価値は何一つ変わることはないし
誰にも侵されることはないのだと。
私が私であり続ける限り。
何も心配することなんてないんだった。
ひとしきり泣いた後にそう思ったんだ。
そうした心持ちで迎えた12月は
2020年の中で一番実りある豊かな月になった。
まだ終わってないけれど、今から楽しみな出来事が
たくさん、たくさん、たくさん待ってる。
何より得られた大きな財産は
新しい人との出会いだ。
こんなに気が合うなんて!と思える人が
男女ともに一気に増えたのは人生で初めてだろう。
争いごとも諍いもない世界で
それぞれの違いを認め合えるような関係で
お互いを高め合える。
そんな素敵な関係性が新たに作られている。
思い切って勇気出して新しい世界に飛び込んで
心から良かった。
彼らに出会うための
戸惑い、悲しみ、不安があったのなら
それは確かに私の人生にとって
意味のあることだったのかもしれない。
ううん、意味がなかったとしても別に構わない。
意味のあることに変えていける。
何故なら価値は生命に従ってついているから。
2020年、私に起こった出来事の全てが
私の強さと優しさの糧になっていくと思う。
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