意味がないことに、意味がある。



先日、自分でも

ちょっと思っていることを

何人かの人に言われました。


ーーーーー

えっ。

ブログ書いてるんですか?

なんのために?


原稿料を

もらえるわけじゃないのに

どうしてわざわざ書くの?

ーーーーー


全くもってその通り。


書くことが収入になる

仕事を持っているのに


一銭も得にならない

ブログを書く理由。


そこに意味はないんです。

正確に言えば、意味がないことに

価値を感じて書いています。


実におかしな話なんですが

ライターを仕事にする前までは

ブログなんてほとんど続かなかったんです。


本当に3日と続いた記憶がないです。

書く内容も思いつかなかったし。


でもライターを初めて

数年たったくらいかな。


急にブログで

自分の本音を吐露したくなったんですよね。


別にWebメディアで

書いている記事には何一つとして

嘘偽りも書いていないのにも関わらず。


それでもメディアを通じて

書きたいと思うことと


ブログで書きたいと思うこと

そこには大きな違いがあると感じたのでしょう。


私は商業的に記事を書くことになってから

【書く】ことに対して自分の中で

ルールを決めています。


編集部が掲げるルール

自分が原稿を出す上でのルール

ネタとして生きる記事にできるかできないか。


ただ思ったことを書くブログと違って

記事は、誰かのためを思って書くものだから。


自己主張は強くなくていいんですよね。

私は書くということを通して

見えない誰かがほんの少し楽しくなってくれる

そのために記事を書いています。


でも、ブログは違う。

誰かのためではなく

100%、自分のために書いています。


まー日記ですよね。

だから意味はないんです。


でもどうして

わざわざ書きたくなったのか

そのきっかけはおそらく

書くことを仕事にしてから

よく考えるようになったから


...ですかね。


日頃から頭の中で

ぐるぐると思考を巡らせるタイプだったんですが

ライター業を始めてからこれまでの倍以上に何かネタになりそうなこと

もの、価値観についてアンテナを立てるようになりました。


おお、これは

記事ネタとして使えそう。

これは使えないな。


人と会話をしてもそう。

道すがらに歩く人を観察していてもそう。

毎日を生きる中で次はどんなことを語ろうか。

そんな気持ちで過ごしています。


それによって多分なんですけど

記事ネタにはならないけれど

自分にとってこれはすごく大事なことだ。


ということを

私はブログに書きたいんじゃないかと

思うんです。


例えば先日の

リトルマーメイドのワンシーンが好きという話

あれをWebの記事にしたところで

誰もお前の話なんぞ興味はないよ!って

思いません?


私が読者ならそう思う。

Webメディアは私的な場所じゃないので

そういうことはあまり語らない。


でも、私からしたら

あの気づきは今の自分にとって

すごく大切なことでした。


誰のためでもなく

自分が自分のために大切だと思う

そういう言葉をここには

残していこうと思っています。


ブログという手前上

これを公開する手前上


誰かに語りかけるように書いていますが

全てに私が自分に対して投げかけていると

思っていただいて大丈夫です(笑)


一見、こういう作業は

全く意味をなさないと思うんですけど

でも、そういう意味のないことにこそ

真意が隠されていることがあります。


ふと読み返した時に

忘れていた大事な気持ちを

振り起してくれるものにもなるし。


備忘録的に書くのもまた

悪くはないんじゃないかと思いますよ。


時々、ちゃんと整えたら

もっとブログからも仕事の依頼来るのに

と言われますが(笑)


それはまー

気が向いたらやります。

(...あっ...)


今回は

自分のブログを書く姿勢について

お話ししましたが


でも、ブログに限らず

なんでも言えるのではないかな。

意味がないことに意味があるもの。


もちろん

なんのために今それをやっているの?

と、自問自答した時に


意味のないことばっかり

やっていては時間が勿体無いし

何より非効率だと思う。


だけどその中でも

意味はないんだけど

でも、これはすごく大事なことなんだ。

と思えるものもある。


その判断基準は人によって

千差万別だから


どこでどう見極めたら良いってのは

私にはわからないけれど。


でも、意味あるの?

って聞かれた時に


意味はないけど

それでもいいんだよね。

と言えるくらい強い意志を

掲げても良いと思いますよ。


ね。



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