好きなものに忠実になるほどに、うまくいく


最近、よくよく実感すること。好きなものに忠実になるほどに人生はもっと豊かに幸せになるのだということ。今年に入ってから、私は自分の本音に向き合う期間をずっと作っている。


本当はしたいこと、やりたいこと、付き合いたい人、住みたい場所、行きたいところ。自分の中に内在している本音とずっとずっと向き合い続けている。それは時に、苦しい覚悟を伴うこともあった。例えば、仕事においていうなら「とても条件が良いけれど、クライアントが好きになれない案件」を受けるか・受けないかの選択だ。


生活をするためだったら、好きだけでは生きていけない。そうやって子どもの頃から大人に教えてこられたわけで、いまだにその癖はある。し、実際そうだとも思うから、条件的にはその案件を受けるのが世間一般的な正解かもしれない。でも、それを「受けない」という選択をするのが、いまの私にとっては正しい行いなのだ。だから理由もなく相手を傷つけてしまうことがあるし、別れを伴うのに嫌味の1つや2つ言われることも覚悟せねばならない。


これまでの私だったら、そういう痛みに覚悟を持てなかったから自分の本音に蓋をして我慢をすることを選んでいた。でも、それをやめた。というか、続けたところで結局、先々でひずみが出てくることを、やっとこの歳で分かった。






一瞬はすごく痛いんだけど、好きなものに正しく忠実になると心がすごくスッキリするんだ。もともとフリーランスという働き方を選んだのだって、好きな人と好きな時間を過ごすようにして働きたかったからだったし、自由に自分のスケジュールを組み込んで、成果を出せるような働き方が理想だったからだ。なのに、個人事業主として足元を見られるような仕事を受けて、我慢して、クライアントの言われるがままに動いて......なんてそんなのフリーランスになった意味がない。そう考えると腑に落ちて、自分の判断に自信が持てた。


とくに今年は本当にそうした好きなことに忠実になることを意識していて、その通りに少しずつ行動に移していったら好きだなと思える友達たちと、より良い時間を作ることができたし、好きだと思える人と仕事ができるようになりつつある。本当に気持ちの良い空間というのは、自分が好きなこと、好きなものに忠実になるほどに作れるんだって、いまこの身をもって体感している。


そうなるためには、自分の中の深い部分にある「イエス」と「ノー」にどれだけ向き合えるかが大事だ。理性が働くほどに、世間体や条件にとらわれてしまうからできるなら私は直感を大事にしたことでうまく出来た気がする。あと、嫌だと思うことや違うと思うこともしっかり伝えることが大切だと思った。それで分かり合える間柄ならそれこそ、そういう相手を大切にしたい。そうでなければ私が関わる相手ではなかったと、さようならすればいいんだから。


そういえば。思い返せば、こういう大切なことを教えてくれたのは私の大好きな友達たちだ。友達が言ったさりげない一言や、私に対してしてくれたことをキッカケで大きく考え方が変わった。直接的なアドバイスを貰うより大事な人の言った一言のほうが実は結構重要だったりするのかもしれない。

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